横断歩道に倒れていたタウは耳が聞こえなかった。
【2003年9月17日】
PM 7:30 図書館に返却に出かける途中、猫を見つけた。
路地の横断歩道の白い線の上にうずくまっている。
そばを通っても動こうとしない。
お腹がへっていて動けないのか、具合が悪いのか。
通行人は、あら、こんなところに猫がいるわと言って、通り過ぎて行く。
とりあえず図書館に行って、家に戻り缶詰と水、キャリーバックをもって横断歩道に行く。
さっきと同じ場所にうずくまっていた。
缶詰を開けたが食べない。水も飲まない。
ガリガリだ、外傷はないみたい。
目も鼻もグジュグジュ、血膿みも出てる。
ほっとけないので、家に連れて帰る。
ケージに水と缶詰を入れて寝かせる。
グッタリしている、心配。
翌日病院に連れていく。
体重は3.05㎏。オス。
年齢は3歳くらいだろうと言われた。
血液検査をする。エイズ・白血病はマイナス、よかったぁ。
猫ウィルス性鼻気管炎と肺炎をおこしていると言われる。
脱水もしていて、鼻から血膿みが出て、食べられないので点滴(黄色と透明各1本)をする。
抗生物質とインターフェロンの注射(2本)もする。
点滴はおとなしかったが、小さい注射はすごくいやがった。
ノミ取り薬を注して、目薬も出る。
点滴をしたので今日は食べられなくても大丈夫と言われる。
まずは一安心である。
家に帰ってから、a/d缶を1/4食べさせる。
食べさせるのはコゲちゃんで慣れているから、少し抵抗されても食べさせた。
さわるとあばら骨がハッキリ分かる。
【2003年9月19日】
今日も、点滴とインターフェロンと抗生物質の注射をする。
オシッコをまだしないと伝えると、少したまっているそうで絞ってもらう。
家に着いてから、絞ったのが刺激になったのかオシッコをする。
便は下痢だった。
虫もいるだろうけど、流れて砂と混じってしまったので、採取しなかった。
a/d缶を温めて食べさせる。まだ自分から食べない。
【2003年9月20日】
昨日と同じ今日も、点滴とインターフェロンと抗生物質の注射をする。
口の中を見たら、奥が両側とも潰瘍になっている。
カリシウィルスかもしれないといわれる。
それで痛くて食べられないのかもしれない、それに年齢はもっと若いかもしれない、2歳になってないかもと言われる。
インターフェロンは今日で終わり。
明日から、抗生物質と下痢止めと鼻水止めの薬を飲む。
夜、少し自分から食べるようになった。
食欲が出てきたのか、よかった。
でもまだ血膿みがいっぱい出て、鼻が痛そうだ。
鼻がこんなではニオイも分からず食べられない。
目もグジュグジュだ。
食べるとき以外は、グッタリと寝ている。
オシッコ3回、便は下痢2回。
【2003年9月21日】
薬は朝晩2回、a/d缶に混ぜて食べさせる。
昼に、イムラックパウダーも混ぜて食べさせる。
食事以外は、寝ている。
鳴き声も出ない、息がもれるようなかすれた音が「タァウ、タァウ」と聞こえるので、タウちゃんと名付ける。
雨が降って少し寒いので、あんかを入れる。
オシッコ2回、便なし。
【2003年9月22日】
今日は起きあがって、ウロウロして、少し声らしきものが聞こえた。
タウちゃんと呼び、なでると頭をすりつけてくる。
飼われていて捨てられたのか、なつっこい子だ。
白い子だけど、汚れてグレーになっている。
血膿みが体のあちこちについて固まっている。
足も汚れて黒い。
でもまだ、お風呂は無理だし、涼しいので、拭くのも心配だ。
鼻からはまだ血膿みが出る。目もグジュグジュだ。
タリビット点眼薬を目と鼻にいやがるが注す。
a/d缶を温めてスプーンで食べさせる。
器からは食べられない。コゲちゃんと同じ。
オシッコ2回、薬を飲んでから下痢が止まり、リッパなのをした。
【2003年10月14日】
歯茎全体が赤い、奥歯の歯茎があずき色に腫れている。
缶詰めを食べて、食べこぼしたものに血が付いていることがある。
普段の息も血のニオイがする。
食べていて喉につまって「あ゛ぁ~」と少し吐き出すことが時々ある。
鼻はズゥーズゥーという、つまっている音する。
食べ終わると、少しナデナデしてから、じきに横になってしまう。
頭を振るので、耳を調べてもらったら、ダニもカビもナシ。
たぶん、鼻がつまっているせいでしょうと言われた。
医師の話では、最初にインターフェロンもやって、ほぼ1ヶ月抗生物質も飲んで治らないのは、カリシウイルスかクラミジアも考えられる。
治療方法として
・麻酔をして気管チューブを入れて、鼻腔を洗浄する方法
・麻酔をして腫れている歯茎と喉の部分をレザーで切り取る方法
・3種混合ワクチンを打ってみる
・クラミジアが入っている5種混合ワクチンを打ってみる
以上のどれかを考えてみて下さい、と言われた。
来週、血液検査で調べる。
レーザーの手術は再発することがあると言われた。
肺の音はきれいになったそう。
私は、麻酔をしてやるのは、もう少し体重が増えてからのほうがいいんじゃないのかとか、ワクチンを打っても大丈夫なのかとか、もうしばらくは薬で様子をみてみたいような気もするが、でも早く手術しないと慢性になって治らなくなってしまうのではないかとか、帰ってきてから、いろいろ考えてしまった。
賭けのようなことはしたくない。
鼻からの血膿みは最初のころは沢山出ていて、咳をすると飛び散っていた。前足でこするので、顔の特に右側が赤くなっていたが、今は大分少なくはなっている。
でも朝見ると、右側の鼻の脇に血膿みのカサブタがまだ出来ている。
目からはあまり出なくなった。
【2003年10月20日】
タウにゃんは土日、今朝と便がゆるかった(カレー位)ので今日病院に行った。
イムラックパウダーが多かったのかと、ちょっと反省している。
歯茎は全体が赤く腫れているが、奥歯と奥のほうが小豆色になっている。
相変わらず、目と鼻から赤い汁が出ている。
ここ2、3日は食べ終わると、膝に乗ってきては、すぐに寝てしまう。
ブブちゃんもヘモバルトネラの時、寝てばかりだったけ。
やっぱり具合が悪いからなのね。
血液検査は、白血球が24000。
体重は3.9㎏。
担当医に、9月18日からインターフェロンはじめ、いろんな抗生剤をやって、白血球が24000。目・鼻汁が治らないのは、やっぱり他の原因があるんじゃないかと言われました。
奥歯の歯髄に炎症があって、それが鼻と目の方にきている可能性も考えられると。
レーザーをするなら、涙腺から液を入れて歯茎から流れ出てくるか確かめて、その時に歯のレントゲンも撮って歯根に炎症があれば抜歯し、そこもレーザーでキレイにするといわれました。
ほかには、猫伝染性腹膜炎(FIP)かもしれないともいわれた。
でも今日は下痢しているので、下痢にも別のコロナウイルスがあるそうで、FIPと下痢のそれぞれのコロナウイルスが一緒になって正確な数値がでないおそれがあるので、下痢がなおってから、改めて血液検査をすることにした。
ほかには、鼻に腫瘍がある場合もあるが、それだったら鼻の形が変わってくるので多分腫瘍ではないと思うと言われた。
ワクチンは体重も増えているし、毛艶もよくなっているし、食欲もあるので打っても問題ないと思うと言われた。
ただ、中には具合が悪くなるコもいるので、その時は薬を処方するなり考えますと言われた。
3種と5種のワクチンの違いを尋ねたら、犬の場合は11種と7種では、多い方をしてアレルギーを起こすコがいるそうだが、猫の場合は違いはほとんどないそうだ。
タウの場合は5種のほうが良いんじゃないかと言われた。
院長先生の説明では、鼻洗浄は蓄膿症とか、副鼻腔炎とかの時にするもので、鼻の上の脇というか、そのあたりに穴をあけて、そこから鼻腔にたまった膿みを洗浄する方法だそうです。
脳に近いし、歯茎のレーザーより難しい、猫の負担も大きい手術だと言われた。
レーザーと同時には出来ないそうです。
ただ、蓄膿症とかは結局それ一回では治らないこともあって、慢性化して、ずっとグズグズすることもあると言われました。
人間なら鼻の穴から内視鏡を入れて手術するんだろうけど、ニャンコの鼻の穴はちっちゃくてとても内視鏡手術は出来ない。
友達にも相談してよく考えて、5種のワクチンをすることにした。
5種のワクチンは取り寄せだそうで、注射は来週の月曜以降になる。
それまで、こんどは蓄膿症の薬を飲んでみることになった。
ステロイド剤はどうですかと尋ねたら、かゆみとかには効くかもしれないけど、炎症はひどくなる可能性がある、体の治そうとする力を抑える働きもあるというようなことを言われました。
人間なら、歯髄炎になって病巣がある場合、穴があいて膿みが出てくることもあるが、タウの歯茎に穴はない。
病巣はレントゲンに写るので、人間なら治療出来るけど猫は抜歯しかないのね。
歯科なら、口の中に小さいフィルムを入れてすぐに撮れるけど、猫も撮れればすぐにわかっていいのにと思った、残念。
でも、人の場合、いくら歯髄に炎症があっても目や鼻がタウみたいにはならない。やっぱり頭蓋骨の形が違うからなんでしょうか。
歯髄炎が原因なら、抜歯してしまえば原因がなくなるわけで治ると思うけど、昔のカゼとかが原因での副鼻腔炎とかなら治癒は難しいということになるのかな。
でもそれなら今回の薬が効くかもしれない。
この薬はカプセルで、とかにく「苦い」そうで、咬んだり、飲ませるのに時間がかかってカプセルが溶けて中身が出たら泡吹いて飲み込めなくなってしまうので失敗しないように、喉に押し込んで飲ませて下さいと言われた。
もしこの薬で具合がよくなったら、歯髄炎ではなくて蓄膿症ということになるわけだから、その時はこの薬を続けるつもりです。
ということで、この薬の経過観察と来週の5種ワクチン接種をすることににした。
【2003年10月23日】
また鼻脇に赤いカサブタが出来ていた。
一進一退、でもケージを開けたら急いで出て来た。
元気はあるみたい。
食べてしばらくモミモミした後、自分からケージに入って寝てしまった。
後ろ足も血膿みやら、汚れやらでずいぶバッチかったが、自分で舐めてキレイにしてあった。舐める元気が出てきたのね。
シッポは最初白がよごれているのかと思ったけど、根元のほうが茶色だと確認、でもこれもどうやら怪しい。
シッポをさわるとイヤがるので、拭いてやれない。
なんだか、やっぱり耳が遠いみたい、反応が……。
【2003年10月28日】
今日、タウにゃんに五種混合ワクチンを打った。
ピンク色の注射液だった。
先生に鼻が大分良くなっていると言われたが、あと7日間、「アンチローブ」を服用しましょうと言われる。
【2003年11月10日】
タウにゃんを検便とFIPの検査の為、病院に連れていく。
病院に着くまで、キャリーバックの中で泣いて暴れる。
でも、診察台の上にあがったら、寝てしまった。
先生に、こんなコは初めてと言われる。
FIP検査の採血は、量が必要だそうで首から採った。
でもおとなしかった。
タウにゃんは耳が聞こえないので、音に対してビクビクすることがない。
なつっこくて、カワイイ子です。
【2003年11月12日】
タウにゃんの検便は、条虫の卵が沢山みつかる。
前回の検便では見つからなかったが、外にいて虫がいないことはないと思っていた。
駆虫薬を取りに行った時、FIPの検査結果も出ていた。
数値は100、大丈夫だった。
これで、駆虫がすんだら晴れてみんなと一緒になれる。
タウにゃんは私が部屋から出るとしばらく鳴いているので早く合流させたいな。
誰と仲良くなるのかな、楽しみ。
【2003年11月21日】
タウにゃんの声はデカくて、変な泣き方だ。
私が部屋を出ると鳴く、さびしん坊さん。
部屋に入って目で私を確認すると、すぐに寄ってきて甘える。甘えてくれる猫が好き。
ゴロンというかドタッという感じですぐに横になる。
猫って、そういう感じで寝る時、結構頭をゴンってぶつける。
おいおい、痛くないのかと言いたくなる。
イターと頭を触ったり、エヘヘと頭を掻いたりするのは人間だけなのね。
タウにゃんの首とお腹をなで回すと、ゴロゴロ言って目を細める。
手を止めると、「ウゥム」という感じで頭を持ち上げて催促する。
はいはい、わかりました。と言いながら体中なでまわす。
至福の時。
なかなか良くならなくて、どうなるかと思ったけど、今は本当に良くなった。
約2ヶ月近く、「あまり長く使うのはよくないんだよねぇ」と先生に言われながら、何種類もの抗生物質を続けてタウもきつかったと思います。
お陰様で元気になりました。
Aさんには、大変お世話になりました。
マクロップ、アガリーペット、グリーンマッスルE 等々。
どれが効いたのかはわかりませんが、効果があったと思います。
ありがとうございました!!感謝してま~す。
【2003年12月25日】
タウの二回目のワクチンも終わり、去勢手術をした。
9月に保護した時、口の中が腫れてひどく出血もしていたので、スケーリングも一緒にしてもらうことにした。
手術後の説明で、去勢手術は問題なかったが、気管チュープを通す時から出血していて、普通は出血はしないそうだ。
歯頸部吸収病巣で、牙と上顎前歯だけのこして抜歯、いずれ全部だめになるけど、まだ若いので牙が無くなってしまうと、顔の形が変わるので残しましたと言われた。上下左右4カ所の傷口を縫った。
顔があんパンマンのように腫れていた。声も出ない。
それと、舌を引き出して、奥まで見たらノドに穴があいていて、鼻につながっていたので、鼻と目につながっているところを洗浄してから穴を縫ったそうだ。
手術中のデジタル写真を見せてもらった。
穴は3~4㎜だった。
a/d缶を少しずつ食べさせている。
ノドの穴の説明では、先生も初めてみるケースで、原因は不明。
現在は回復。
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