« タワー | トップページ | 横断歩道に倒れていたタウは耳が聞こえなかった。 »

5月 19, 2004

ブブのつらい過去

bubu.bmp
【餓死・殺処分される寸前だった、ブブちゃん】

H12年? 行き倒れて、日野の動物愛護センターに収容され、1週間の告示期間後に殺処分される予定の、ブブちゃんの存在を知りました。

センターに問い合わせた所;『ガリガリの状態で、行き倒れになっていた。人の手で頭を持ちあげてあげないと、自力では食べられない。』との事。

1週間後に処分されるのなら、私の方で引き取って面倒をみます、と申し出た所、「行き倒れでガリガリになっているし、自力では何も頭も持ち上がれない状態なので、世話が大変な子ですよ。」「エイズ感染や他の内臓疾患もある可能性が大きいので、高額な治療費がかかるだろう。数百万円と借金してまで治療をする人もいるのが、そういう事は関心しない・・・。」との事。

行き倒れでガリガリになっているという事は、食べる物が何も無かったという事、お腹いっぱいに食べれば、回復する可能性が大きい、と思いました。
私は、自分の出来る範囲内のやり方で面倒をみます、命が助からないのなら、殺処分ではなく、私の家で死なせてあげたい・・・。」と繰り返し申し出ました

ブブちゃんの引き取りは、殺処分当日に決まりました。
動物愛護センターに行き、1室で待っていると、ブブちゃんはケージで連れて来られました。
ケージの幅や高さは、ブブちゃんが身を丸め寝そべった状態で、ギリギリ入る様な大きさでした。

ブブちゃんは、ケージの中から必死に手を出して、私に向かって一生懸命手を伸ばしながら、鳴いています。その様子を見て、凶暴な猫なのか?と思わず驚き、びっくりした程です。

ブブちゃんの近況について、説明を受けました。
当初、頭を持ち上げられず、口に食べ物を運ばないと、自力では食べられない状態。
しかし、1週間が立って、今では自力で立ち上がり、ご飯を食べ、元気に鳴いている。との事。
何で1週間で元気になったのか、センターの職員はしきりに不思議がっていましたが、私は、やっぱり、と思いました。

飼い猫とノラ猫の最大の違い、それは、満足に食べられる物があるかどうか。
「行き倒れでガリガリになった」
家の中にいる猫なら、それは病気が原因である可能性大。
しかし、外にいる猫なら、食べ物が無く、餓死寸前である可能性が一番大きい。

人間もそう。食べ物が無ければ、空腹に耐えかねて必死になって、食べ物を探すでしょう。
ゴミだろうと何だろうと、構わず食べようとするでしょう。
しかし、それでも、食べ物が無く、飲む水もなければ、どんどん衰弱して、行き倒れになり、
そして、衰弱死・餓死してしまいます。

外にいる猫は、自力で食べ物を確保する事は出来ません。食べ物をくれる人がいなければ、
ゴミをあさり、虫を捕まえたり、人家に入って食べ物を獲ろうとします。
しかし、ゴミは、簡単にあされない様になっています。
自然がどんどん減り、虫もそうそう簡単には見つからなくなっています。
人家にも、そうそう簡単に入れないし、見つかれば、たたき出されるだけです。
水溜まりも、そうそうあるものではありません。
水道の蛇口は、猫にはひねる事が出来ません。

外にいる猫は、その様な過酷な環境下でも、必死に生き抜き、繁殖もしていきます。
しかし一方では、ガリガリになり、衰弱して、行き倒れて、餓死しても、ちっとも不思議な事ではありません。

ブブちゃんは、生後半年でしたが、体付きは、骨と皮だけのガリガリ状態。
家に連れて帰り、ご飯をあげた所、気が狂ってしまいました。
そう、本当に、まるで気が狂ったかの様になったのです。
直ぐさまご飯にガブリ付き、物凄い勢いで、いつまでもいつまでも、延々と、ガツガツと食べ止みませんでした。小さな体で、大きな缶詰を4個、カリカリを山盛り食べました。
上の写真は、引き取って3ヵ月後の、だいぶ肉付きの良くなった頃の写真ですが、それでもまだ、お腹が凹んでいる事が分かるでしょう。当時は、本当にペッチャンコでした。

右目は眼球を刳り貫かれ、カサブタで膿みが中に溜まり、左右の前足の(人間の手首)辺りは、同じ形の大きな丸い穴があり、カサブタではやり塞がっていました。
虐待を受けていた可能性が大きく、特に男性を見ると、物凄い警戒心を見せて、飛んで逃げる状態でした。

引き取って、1年後のブブちゃんは骨格が大きくなり、すっかり、おデブちゃんになりました。

高額な治療費?勿論、一切かかっていません。
避妊手術、3種混合ワクチン、血液検査、駆虫、
ご飯にトイレ、それだけしかかかっていません。

こんなにつらい過去は知らずに、縁あってウチにやって来ました。
元親さんのお陰でブブちゃんは郵便屋さんにも、宅配便の人にも、新聞の集金の人にも誰でも人見知りしない、もの凄くいい子です。
「猫に対する認識が変わった、ブブちゃんが欲しい」と言われ、みんなの人気を一身に集めている。

2001年の秋、なんだか元気がない、頭をすぐに下げてしまう、やっぱり変だと思い病院に。
「ヘモバルトネラ症」と判明。
獣医に助からないかもしれないと言われ泣く日々が続く。
アクロマイシンとプレドニンゾロンを服薬。
三ヶ月後、めでたく全快。

最後まで読んでくれてありがとう。
全国のセンターに収容された猫たちは、当日~1週間で殺処分されています。
これから猫を飼いたいと思っている方は、ぜひ、動物保護センターから猫を貰うという
ことを考えてみて下さい。
◎ 東京都動物保護相談センター西部支所
(世田谷区八幡山2-9-11) 03-3302-3507
◎ 東京都動物保護相談センター東部支所
(荒川区荒川8-8-3) 03-3802-4424
◎ 東京都動物保護相談センター多摩西支所
(青梅市黒沢1-713-4) 0428-22-3956
◎ 東京都動物保護相談センター多摩東支所
(日野市石田192-33) 0425-81-7435
◎ 東京都動物保護相談センター城南島支所
(大田区城南島3丁目) 03-3790-0861

|

« タワー | トップページ | 横断歩道に倒れていたタウは耳が聞こえなかった。 »